永代供養とは、現代の供養のカタチ
本来は50回忌供養を行いうこと、「弔い上げ供養」のことを指しての呼び名でありました。
各家のお墓で個々の石塔にて祀られていた霊位(ご先祖様)が50回忌を迎えると、個々のお墓を処分し先祖代々の宝塔(五輪塔)に合祀するという習慣がございました。
また自宅の仏壇で祀っていたお位牌もお寺に預けそれ以降の供養(永代供養)をお寺に任せ、お願いするということが行われておりました。
時代を経て最近では「永代供養=お寺、霊園などでの合同納骨、合同供養」という意味で、「永代供養」という言葉が一般的な使われるようになってまいりました。
家族構成、社会構造の変化に伴い供養の在り方、お墓の在り方も変容をしてまいりました。しかし私たち人の生きるという姿、心の在り様、人生を全うすることへの姿勢は、いつの時代も大きく変わりはないと思います。
自分の人生の歩みと今生の縁、それを確認できる時、できる場所というのが、供養の時、お墓という場所になるのではないでしょうか。
様々な環境のもとに人生があり、時を過ごし人生という大きな舞台を演じきったあと・・、お一人おひとりの皆さまがお心やすらかに安心でき供養のカタチ、お墓のカタチ、そして永代供養のカタチを考え、時代の変化とともに僧侶として、住職として努めてまいりたいと思います。